なんでみんな笑うのか?

 土曜日だけ、私は塾をしています。このなかで、おならをみんなの前でプーと鳴らして(本当に)授業の邪魔をして喜んでいる子がいます。この子に対して私は何を言ったでしょうか。

 おならに限らず、授業中なにか突拍子もないことをして皆を笑わせるお調子者はどのクラスにでもいるものです。ある程度はクラスの雰囲気をリラックスさせ授業の進行をやりやすくするのですが、あまりにもやりすぎると授業が成り立たなくなります。

 今回は、あまりにもオナラをしすぎて授業が成り立たなくなってきたので、さすがに注意をしました。こんな風にです。「A君、君がオナラをすると皆が笑うけど、笑い方にも違いがあるんだよ。本当に面白くて笑っているときと、馬鹿にして笑っているときがあるんだ。どうも、君のオナラは馬鹿にされて笑われているみたいだけど」。その一言が効いたのかその日はオナラをやめました。

 ここで、考えることはA君が皆がなぜ笑うかを今まで理解していないことです。A君は皆に注目され人気者になりたいとばかりに一生懸命になって笑わせようとしていたのです。そして、みんなに笑われることが良いことだと思うようになったでしょう。しかし、笑いの質の違いがわからないために馬鹿にされる目にあったのです。

 この問題はソシアリティー(社会性)の欠如が考えられます。A君の保護者さんとお話したときも「この子は幼いですから」と言われました。しかし、A君は成績自体は問題はありません。

 最近、発達障害児の勉強会に行くとこの手の問題をよく聞きます。成績がよくても社会性が低いと進学、就職しても人とうまくいかないことが多々あるようです。親としては成績だけではなく普段の行動を観察しソシアリティーを育てる目が必要です。

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