集中力と快感

 本来、勉強とは楽しいものです。しかし、受験やその他もろもろのプレッシャーでその楽しさはどこかへ行ってしまいました。

 前回などでタイマーによる集中力の話をしましたが、昨日もそれを実践しました。相手は中3の女の子で成績は低いために、受験勉強とはいっても基礎練習しか出来ない状態。応用問題はまだまだ先の話です。そんな状態では成績向上の喜びはなかなか得られません。

 この場合、勉強する行為自体が喜びになればいいのではないかと思うのです。私はこの子に昨日は数学をさせました。しかし、内容は1,2年生の計算問題でこの子が確実に解けると判っている内容です。

 タイマーを使ってどんどん問題を解かせます。基本的には出来る問題なのでペンは進みます。タイマーで時間を計っているために時間内に終わらせようとする力が働き、いつも以上のペースで進んでいきます。一時間後、終了したとき解いた問題は普段の3倍以上でした。解いた本人も驚き。そして、なによりも終わったときの充実感が大きかったことにも女の子は驚いていました。

 集中して何かをする行為自体が実は快感なのではないかと思うのです。理解をしながら考える勉強というのもいいのですが、単に集中して快感を得るということも大事かもしれません。

>>>大人も勉強をしてみる